夏の蝶

世界は遠く近づく火星の上に約束を咲かせた花

真実はいつも嘘みたいに君を包んで

閉じられた扉の向こうを想像することはできても、けっして見ることは叶わない

彼はいつも未来を探していて、世界はじっと押し黙ったままその様子を窺っている

彼女の動揺に差し出された手

その手のぬくもり

ひび割れた約束

灯台と蝶

ひらひら揺らめく鱗粉と夏の光