nowhere

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君はだれでもなくて
君に書いた手紙を頭の中で何度も破り捨てては
目をつぶって
瞼の裏側に書かれた名前をしずかに呟いてみる

窓から差し込んでくる光は目を閉じていても眩しくて
そうだ、僕は間違っていたことをいつも誰かのせいにして
日々を過ごしてきたんだなあ

君が僕に笑ってくれるだけで世界は変わる
君が隣にいてくれるだけで世界はやわらかくなる
逆光に揺れる君の影が静かに溶けてゆく

君はだれでもなくて、
すこしばかり、誰かの面影に似ていて
けれど、やはり君はだれでもない